ゴルフお役立ち情報です。第二十六回目は「風の影響」についてです。是非日々のゴルフにお役立てください。
練習場の打席にて

先生、今日はボールが全然上がらずに失速するんです。どこがいけないんでしょうか?

なるほど。では打ってみましょう。

バシッ! バシッ!

ん~、普段通り綺麗にスイング出来ていますよ。

そうなんですか?では、何故、ボールが失速するのでしょうか?

そうですね。ちょっと質問をしましょう。今日は風が吹いていますがどのような方向に吹いていますか?

今日はフォローの風ですね。しかも、結構強い風です。

そうですよね。そして、ボールが上がりづらい原因はそこにあるんです。

そうなんですか?フォローの風だと滞空時間が長くてボールがよく飛ぶものだと思っていました。

ボールを打つとバックスピンがかかります。使用するクラブやヘッドスピード・打ち方等によってもスピン量は変わりますが、誰でもバックスピンはかかるんです。バックスピンはボールが上がっていくには必要なものなんです。フォローの風だと、ボールが飛んで行っているときにそのバックスピンがどんどん解けてしまい、ボールが失速して弾道は低くなります。野球のフォークボールみたいなイメージでしょうか。

なるほど、そういう理由でボールが上がらなかったんですか。自分のスイングが原因ではないんですね。

そうです。風のせいでボールが上がらなかったのにスイングのせいでボールが上がらないと思うと、せっかくの良いスイングを変えてしまう可能性もありますよね。勿体ないので、気をつけないといけませんね。因みに、アゲンスト(アゲインスト)の風は逆にボールがよく上がります。