ゴルフお役立ち情報です。第三十五回目は「湿ったライからのアプローチ」についてです。是非日々のゴルフにお役立てください。
アプローチ練習場にて
さて、今日は芝の上からのアプローチ練習です。ただ、前日の雨で芝は湿っている状態です。
難しそうですね。芝がペタッと寝ています。
そうですね。芝が寝ていてその下の地面も濡れています。こんな時はロフト角が寝たウェッジは難しくなりますね。
このショットはどんな時に使うんですか?
コースに行くと良いライばかりではないですね。傾斜があったり芝生が薄かったり、フルスイングすると芯に当たりにくい時に便利です。
なるほど。どんな難しさなんでしょうか?
地面が濡れている場合は、もちろん地面が柔らかくなります。この状況だとロフト角が寝ているクラブはリーディングエッジが地面に刺さりやすくなります。
なるほど。では、リーディングエッジが刺さらないようにするために、フェースを開いてソールを滑らして打つと良いんでしょうか?
芝に水分が多くあると、フェースを開くとボールがフェースの上で滑ってしまいボールは上には上がるが距離がでないショットが出やすくなります。よく「ポッコン」と言われるショットですね。
そうなんですね。試しにサンドウェッジで打ってみていいですか?
バシッ! バシッ!
本当だ!これは難しい!ザックリはでるは、ポッコンはでるは・・・。
難しいんですよ。雨上がりのライは注意が必要なんです。
分かりました。では、どうしたらいいでしょうか?
こういうライでは極力ロフト角が立ったクラブを使うのが易しいです。PWや9アイアン等のロフト角が立ったクラブでランニングアプローチが良いですね。もちろん7アイアン等で慣れたクラブがあればそれでも構いません。
なるほど。ただ、結構ランが出るのでピンがグリーンの奥目に切っているときじゃないとオーバーしちゃいそうですね。
ピンポジションによってはグリーン手前にワンバウンドやツーバウンドさせることが必要になります。ワンクッションやツークッションと呼ばれますね。もちろん、グリーンの手前にハザードがあると使えませんが、そういう時は更に難しい状況なのでピンに寄せることよりも、まずグリーンに乗ればいいという考えにすることも必要です。
分かりました。では、ここは手前にハザードがないので9アイアンでグリーン手前にワンクッションさせて打ってみます。
バシッ! バシッ!
あっ!さっきよりミスがでない。ちょっとミスしても大きなミスにならないですね。
あとは距離感を掴むことですね。ワンクッションさせずにグリーン面にキャリーをさせると、9アイアンだとキャリーとランの割合は1:3と言われます。ただ、この割合は9アイアンのロフト角が41°から43°くらいのクラブでの割合なので、ロフト角が立ったクラブでしたらもっとランの割合が多くなると思います。ワンクッションさせた場合は地面の硬さの関係でファーストバウンドが前に跳ねにくいので、少しランの割合が減ります。
分かりました。沢山練習して距離感をつかみます!