鈴木です。
前回の続きです。
さぁ、肝心のヘッドです。
ヘッドは軟鉄鍛造ですが、ソールにはタングステン合金が使用されています。
ソールにタングステン合金が使用されていると、重心位置が低くなります。
番手によってタングステン合金の使用量が違いますが
60gから75gもの量が使用されているそうです。
昨年発売されたブリヂストンのX-BLADE707も
タングステン合金が使用されていますが、使用量は30g。
グローレフォージドは倍以上使用されています。
なるべく重心位置を低くしたいんですかね。
このタングステン合金は、ソールの後方側に装着されております。
しかも、軟鉄部分との間に隙間があり重心深度を深くしようとしているように思われます。
重心位置を下げて重心深度を深くしてボールを上げやすくしているのでしょうね。
さて、構えた感じですが、少しグースがありトップブレードも少し厚めで
ヘッドもさほど小さくないので、多少ミスヒットに強くつかまりやすそうに見えます。
打った感じですが、ロフト角のわりには(7アイアンで31°)
ボールは高く上がります。
ストロングロフト(ロフト角が立っている)で、重心位置が低いので
バックスピンは少なめですが、打ち出し角が高くなり飛距離が出てます。
5年くらい前のアスリートモデルのアイアンより1クラブは飛んでそう。
つかまりは、軟鉄モデルの中ではいい方です。
でも、左が怖くて振れなくなるほどつかまらないので、安心して振れます。
打感は、中空アイアンぽい感触です。
芯の部分の軟鉄が薄くなっていて
タングステンとの間に隙間があるからなのかもしれませんね。
このクラブは、ターゲット層が難しところです。
僕の予想では、今まで軟鉄アイアンを使用していて
体力的にキツくなってきたが、まだチタンフェース等のアイアンは使いたくない
なんて方に向いているんじゃないかと思います。
このクラブの標準シャフトは
カーボンシャフト・NS.PRO 950 GH・ダイナミックゴールドの3種類。
カーボンシャフトはもともと軽いですが
その他2種類のスチールシャフトも軽く感じるので、軽快に振っていけます。
トータルで考えると、軟鉄アイアンとしては「やさしく飛ばせる」という
グローレのコンセプト通りになるのかな。
座間地区ゴルフスクール・茅ヶ崎地区ゴルフスクール担当 鈴木