鈴木です。
最近は、バンカーから脱出しやすいウェッジ等のお助けウェッジが多くありますが、そのお助けウェッジの一本です。
フォーティーン H030です。
このクラブは、SW(サンドウェッジ)だけでなく、AW(アプローチウェッジ?)とRW(ランニングウェッジ?)の3種類があります。
そんなわけで、バンカーショットのお助けクラブというよりは、アプローチのお助けクラブという位置付けになるかな。
で、SWはバンカーショットのお助けにもなるクラブになるんですね。
今回は、そのSWを借りてきました。
素材はフォーティーン得意の鋳造ニッケルクロモリブデン鋼。
構造は中空構造です。
そして、このクラブのお助けになる部分はソール形状。
ソールが幅広で丸みがあるので、ダフリを防いでしかも抜けが良いんでしょう。
さて、構えた感じですが、ちょっと珍しい形状。
トップブレードの厚みが物凄いです!
ロフト角が寝たユーティリティーみたい・・・
そして、もう一つ特徴があるのがリーディングエッジが出ている点。
いわゆる、出っ歯の形状です。
この辺も、ウッド系のユーティリティーのように見える点ですね。
リーディングエッジに丸みがありかなり出っ歯なので、ボールを拾いやすく上げやすいように見えます。
肝心の打った感触ですが、「あれ?アプローチってこんなにいいかげんでいいんだっけ?」というのが第一印象。
もちろんトップは厳禁ですが、多少のダフリはなんのその!
ソールがしっかり効いていて、地面に弾かれるのでダフリを感じさせません。
弾かれると言ってもトップしてしまうように鋭角に弾かれるのではなく、ソールが地面を滑るように動いてくれてボールを拾えるような感覚です。
まぁ、逆目で結構大胆にダフらせたらそれなりの結果になりましたが、少々のダフリは問題なし!
ダフっていいと思うとトップのミスは激減します。
すると、トップというプレッシャーから解放されるので、ダフらずにナイスショットも増えてきます。
いや~、このクラブ結構良いです。
そして、もう一ついいところがスピンがかかりやすいところ。
さすがフォーティーンといったところですね。
そして、出っ歯なのも僕のお気に入りな点。
ボールが拾いやすいんです。
今回はこの季節なのでベアグラウンドが無く試せませんでしたが、この出っ歯はベアグラウンドの時にも威力を発揮できるのかもしれませんね。
ボールを拾いやすいんですが、弾道はそんなに高弾道にはならないです。
ソールに丸みがある分か、凄く抜けが良いので低く抑えた弾道が打てます。
打感は中空構造らしいちょっと硬めの打感。
ピンッという音がして、よくボールを弾く感触です。
でも、飛びすぎる危険性はないです。
せっかく借りてきたのでいろいろ試してみたんですが、フェースを開いて上げるショット(ロブショット)はちょっと苦手かな。
あれだけソール幅が広いので、開いた時はソールの跳ねが強くなります。
思ったよりボールが上がらずにちょっと距離が出てしまう・・・
ソールが跳ねて、インパクトでロフト角が立ってしまうんです。
ちょっとだけ開いてスピンをかけるのは問題ないですが、ロブショットにはあまり向かないかな。
あと、バンカーショット。
これは、会う合わないがはっきり出そう。
ソール幅が広い分ザックリは出ないんですが、ソールがよく跳ねるのでアッパーブロー気味に入ると跳ねてホームランが多発します。
たとえリーディングエッジから入ってもそこそこ距離が出るので、ダウンブロー気味に打てる方に向いていますね。
バンカーショットでの距離は出るクラブですよ。
この類のクラブは結構種類が増えてきましたが、芝の上でしっかり試打したのは初めて。
アプローチが芯に当たらないんじゃないかという恐怖感がある方には良いクラブだと思います。
精神安定剤になるし、多少いいかげんに打ってもいい結果が出る。
トップが気になる方はダフってもいいと思って打てばトップは減り、ダフリが気になる方はソールがダフリを防いでくれる。
このソール形状は、伊達じゃないですね。
座間地区ゴルフスクール・茅ヶ崎地区ゴルフスクール担当 鈴木