鈴木です。
ここ数年、飛ぶ3Wが流行しています。
飛ぶ3Wの主流は、重心深度を浅くすることでインパクト時のロフト角を立て、ボール初速をアップさせることとバックスピンを少なくする構造になっています。
最近は、ドライバーでもその構造を利用して飛距離アップを計っているクラブもあります。
今回ご紹介するクラブは、その構造とは真逆のクラブになります。
PRGR egg1(プロギア エッグワン) ドライバーです。
プロギアが、アスリートのために作ったドライバーです。
このクラブの特徴は、ロフト角と重心深度の深さ。
先程説明した最近の飛ぶドライバーは、重心深度を浅くしてインパクト時のロフト角を立てるのでボールが上がりにくくなっている物が多いです。
そんなわけで、その類のドライバーを使用するときは、比較的ロフト角が寝たヘッドを選ばないとボールが上がらずに逆に飛距離をロスしてしまうんです。
で、このエッグワンはその類のドライバーとはまったく逆の構造で、超立ったロフト角に超深い重心深度のクラブ。
ロフト角は、なんと7.5°!
フェース面は、絶壁ですね。
そして、重心深度は44ミリ。
メーカーの方が言うには、市販されているクラブでは一番重心深度が深いんではないかと。
ちなみに、浅い重心深度の代表作であるテーラーメイドのSLDRの重心深度は33ミリくらいだそうです。
重心深度が深いクラブは、上がり易いだけでなくミスヒットに強いというメリットもあります。
重心深度を深くした理由は、その辺にもありそうですね。
さて、構えた感じですが、やはりフェース面が見えずに絶壁です。
ただ、フックフェースなのでつかまりは良さそうに見えます。
そのへんは、易しそうに見えますね。
そして、重心深度が深いだけあって、ヘッドの後ろの方が大きくなっています。
でも、長さは46インチ(プロギア測定)なので、ヘッドはそんなにバカでかく見えません。
さぁ、肝心の打った感じですが、ボールを上げられるヘッドスピードとスイングがあれば、ぶっ飛びます!
ロフト角7.5°のわりには上がりますが、テーラーメイドのR11クラスのドライバーでロフト角9°くらいのヘッドを使いこなせる力量は必要ですね。
つかまり具合については、通常、ロフト角が立っているとつかまりにくいんですが、このクラブはつかまりやすいです。
フックフェースで重心深度が深く、重心角が大きいのかもしれないですね。
ドローヒッターよりフェードヒッターの方が向いていそうです。
フェードヒッターの方が向いている理由が他にもあるんです。
重心深度が深いクラブは、インパクト周辺でフェースが上を向こうとするのでボールが上がり易くなるんですが、これだけ重心深度が深くヘッドの後ろが大きいと、インパクト周辺ではソールのお尻の方が地面に着きやすくなります。
そういうクラブでインサイドからクラブが下りてくると、ダフリやすいんですよ。
ドローヒッターはインサイドからクラブが下りてきやすいですからねぇ。
そんなわけで、あおって打つ機会の少ないフェードヒッターの方が合いそうなんです。
独特な構造なので合う方は多いわけではないと思いますが、長いクラブが打てるフェードヒッターで、ボールが上げることができる方は合うんじゃないかな?
興味のある方は、まず試打をしてみて下さい。
座間地区ゴルフスクール・茅ヶ崎地区ゴルフスクール担当 鈴木