鈴木です。
今年の4大メジャーを二つも勝った選手といえば、ローリー・マキロイ選手。
そのマキロイ選手が使用しているドライバーは・・・
NIKE VR_S COVERT 2.0 TOUR ドライバーです。
PGAツアーでの9月15日現在の平均飛距離が第3位(310.5ヤード)と凄い飛距離なので、ドライバーに秘密があるのかどうかチェックしてみたいと思います。
このクラブの一番の特徴は、キャビィティバックになっているところ。
アイアンでは沢山ありますが、ウッド系ではなかなか無い物です。
これによって、重心深度を浅くする狙いでしょうか。
最近のアスリート向けのクラブは、飛距離を出すために重心深度を浅くして、インパクトでのロフト角を立てるようにしているクラブが多いです。
このクラブもそれですね。
で、最近のクラブのもう一つの特徴である弾道調整機能も付いています。
ロフト角が8.5°から12.5°まで1°刻みで5種類、フェース角がLEFT・NEUTRAL・RIGHTの3種類の調整が可能です。
NIKEはロフト角とフェース角が別々に調整できるんです。
試打クラブが9.5°のNEUTRALの向きだったので、それで試打してみました。
まず構えたかんじですが、洋ナシ型でオープンフェースなので左に行きそうにない顔つき。
ロフト角9.5°にセットしてあるんですが、しっかりロフト角は立っている感じに見えます。
フェース面が黒いので、460㏄あっても締まって見えます。
僕はヘッドカラーはあまり気にならない方なので、この赤い色も問題ありませんが好き嫌いがあるかもしれませんね。
ライ角は、アスリート向けのクラブにしてはアップライトかな。
さて、打ってみた感じですが「つかまらなくて、上がらない・・・」って感じです。
見た感じと打った感じが一致しました。
上がりづらさは、ロフト角が立っていることと重心深度が浅い分でしょう。
しっかり、キャビティの効果が出ています。
バックスピンも少なそうなので、ボールを上げられることができれば飛距離も伸びそうです。
しかし、つかまらなさは市販されているクラブではトップクラスじゃないかな。
オープンフェースに加え、フェースがターンしづらく感じます。
フェースがターンしづらいのは、洋ナシ型なので重心距離が長いのでしょうね。
打感は柔らかく、吸い付くような感じがあります。
ボールがポーンの飛んで行ってしまう感じがないので、コントロールし易そうな感触です。
このドライバーは、つかまり度合・上がり度合・打感などハードヒットする方の好みが満載なので、間違いなくハードヒッター向けのクラブ。
クラブの重さなども考えると、ヘッドスピードは45m/s以上あった方が真価を発揮しそう。
その中でも、ボールが吹け上がらないクラブや左に行きづらいクラブを探している方は、試してみる価値アリです。
座間地区ゴルフスクール・茅ヶ崎地区ゴルフスクール担当 鈴木